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USB PD(パワーデリバリー)とは?急速充電について正しく理解して充電時間を短縮しましょう!

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急速充電とは、通常よりも多くの電力を供給することで、短時間で充電できる技術です。
充電器やケーブル、アダプタなどで「急速充電対応」や「PD対応」と書かれた商品を目にすることが増えました。

弊社が販売している商品も、この夏に急速充電対応品として新発売しました。


しかし、急速充電を活用するにはいくつかの注意点があります。
今回のコラムでは、急速充電の概要から注意点までを解説します。

1. 急速充電ってそもそも何?

急速充電とは、通常よりも高い電圧や電流をバッテリーに供給して、充電時間を短縮する技術です。
「USB PD」や「Quick Charge」など、従来よりも大きな電力を供給できる規格が登場し、それらを急速充電と呼ぶようになりました。

「USB PD(パワーデリバリー)」とは、従来の充電規格よりも高効率で、最大100Wまでの電力供給が可能な充電規格です。
※2021年5月に登場した最新版の規格「USB PD 3.1」では、最大240Wまでの電力供給が可能になりました。

現在では多くの充電器やモバイルバッテリーなどがPD対応になっています。

2. 急速充電を正しくおこなうためには?

急速充電を行うためには、充電に使用する機器がそれぞれ対応している必要があります。
弊社で発売中の「モバイルWi-Fiルーター用充電スタンド(UC-41)」を例に、具体的に確認しましょう。

急速充電の図説


上記の図の通り、充電する機器本体、充電するためのアダプタとケーブルの3点全てがPD対応の製品である必要があります。
もしこのうちの1つでもUSB PDに対応していなければ、電力の供給が制限されてしまい、その性能は発揮されません。

また、図のように最大60Wに対応している充電器を使用していても機器本体が最大18Wまでの対応だった場合、その機器は18W以上では充電されないためご注意ください。

3. 急速充電って本当に早いの?

急速充電は、充電の初期段階で特に高速です。

充電残量が0%に近い時には高い電力を供給して速やかに充電を行い、80%ほど充電されるとバッテリー保護のために電力を自動で調整し、充電速度が徐々に遅くなります。

そのため、充電残量が100%に近づくほど充電に時間がかかります。

電力の最適化

電力の最適化

最初のうちは17W前後の電力が供給されていたが、充電が進むにつれて電力が制御されて残量90%になると5Wまで下がる(Pixel 7aで検証)

急速充電は、特にバッテリーが少ない状態からの充電が非常に早く、日常生活や仕事での利便性を大幅に向上させます。
しかし、バッテリーの保護のために、充電の後半では速度が遅くなる仕組みになっている点も理解しておくと良いでしょう。

また、バッテリーを保護するために、100%まで充電せずに停止する機能が機器本体に搭載されている場合もあります。

例:【ロングライフ充電】
モバイルWi-Fiルーターの一部の機種(※)に搭載されている電池残量が約70%になると充電を停止する機能です。
機能をONにすると充電の上限が約70%になり、電池残量が約60%以上の状態では充電を開始しない場合があります。
(※)「Speed Wi-Fi 5G X12 / X11」や「Speed Wi-Fi NEXT WX06」など。機能の詳細は取扱説明書をご確認ください

他にも、スマホを充電して充電器から取り外す時間帯を学習し、あえて充電を遅らせる「アダプティブ充電」などもあります。
急速充電なのに充電が遅い、終わらないといった場合には、一度バッテリーの設定を見直すことをおすすめします。

4. まとめ

スマートフォンやモバイルWi-Fiルーターなどの機器のバッテリーは年々大きくなっているので、今まで通りの充電器だとなかなか充電がたまらずに遅く感じることが増えたと思います。

急速充電で充電時間を短縮して、モバイル機器をもっと快適に使っていきましょう。

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